真室川森林鉄道
(メカニック編)
今回は「おまけ」として「真室川のカトー」の細部写真を
アップしたいと思います。
本来はこういう資料的な物は他のホームページに
おまかせしていたのですが・・・色々撮らせてもらったもので・・・
模型制作の参考資料に、実物のメカニズムのさらなる研究に、
お役立てください。(と言ってもあまりいい写真ではないです)
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左写真:排気管はこの位置から出ております。 内燃機関車の多くは上向きの煙突を装備 しているのですが、この方式は初めて見ました。 |
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左写真:逆転機、機関車の前進・後進をこれで決めます。 左に入れると前進、右が後進。 左下写真:「KST」というカバーがあるのがトランスミッション、 左手前にあるレバーがアクセル、 その奥が砂撒きハンドル(滑り止めの砂を撒く)、 その右がチェンジレバー、一番右がブレーキレバー。 ハンドブレーキのみ装備のようです。 右下写真:チェンジは4速、足下にあるのがクラッチ。 この辺は車と一緒ですね。 |
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左写真:このレバーには「デコンプ」と書かれていました。 始動時に圧縮の一部を逃がす機構のようです。 ハンドクランキングの際に回したクランクロッドが戻って来て 腕や手を折る事(専門用語で「ケッチンを食らう」というそうです) を防ぐ為に使用するとの事。 (のんきやさん、ご説明ありがとうございました) ちなみにノブは「JPS」のシフトノブでした。 計器類は自動車のものの流用のようです。 下二枚:ワイパーモーターが見えます。 後部ワイパーは失われていました。 その下二枚:ライトは前後とも点灯可能でした。 横に見える傘は資料館のお姉さんの物です(笑) |
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左写真:エンジンルーム右側内部(向かって左がが後ろ)。 オイルフィルター等が見えますね。 点火プラグ・・と思ったらこれはディーゼルエンジンなので 燃料噴射ポンプと噴射ノズルとの事。 ガソリンエンジンと違い、空気を高圧縮した ところに燃料を噴射して爆発させるそうです。 (のんきやさんのご指摘です。ありがとうございます) 前寄りにはコンプレッサーがついています。 左下写真:駆動はチェーンドライブなのです。 右下写真:ブレーキとクラッチのシリンダー(?) この機関車のメーカー「KATO」の刻印がありました。 |
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左写真:エンジンルーム左側面(向かって右が後ろ)。 左の銀色の物はオルタネーター(発電器)、 最近の自動車用の物がついていました。 オイルを入れる仕組みなど、自動車そのもの。 赤いのは排気管。 左下写真:バッテリーはこんなに大きな物が付いています。 右下写真:「いすゞ」の刻印が。 型式をご存じの方、ご教授下さい。 (匿名の方から書き込みあり、DA-220ではないかとの事です。 情報ありがとうございます。) 換装されたのか製造当時からなのか不明。 |
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左写真:前面ラジエター部。 ムキ出しなのです。 この保護用のプロテクターは横棒形。 ライバルの酒井工作所の機関車は格子状のものです。 ラジエターキャップの金具のデザインは 他の加藤製作所の入れ替え機関車などにも見られました。 ただしメーカー名は「KATO」あるいは「KATOWORKS」が多く、 カナ書きの「カトウ」は珍しいものです。 どうやら戦時中の表示規制によるものとか。 |
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左写真:ラジエター下部。 クランクロッドが入れられるようになっています。 つまり昔の車のように棒を突っ込んで回して エンジンを掛けられます。 |